猫がこだわる理想のトイレ環境とは?健康管理のために排せつ物はここをチェックしよう![獣医師アドバイス]

猫はトイレに強いこだわりをもつ動物です。トイレが気に入らないと粗相をしたり、おしっこを我慢して膀胱炎になることも。快適なトイレ環境を用意することは、猫の健康管理上、とても重要です。排せつ物は健康のバロメーターなので毎日のチェックが欠かせませんが、とくに猫は泌尿器の病気が多いので、おしっこの異常には要注意です。

こんなしぐさはトイレを気に入っていないサイン

愛猫はいま使っているトイレに満足していますか?
「排せつ後に砂をかけずに出て行く」「トイレの縁をかいたり、空中をかくしぐさをする」「トイレの縁に足をかけて排せつする」・・・などのしぐさが見られたら、不満のサインかもしれません。猫は気に入ったトイレだと砂をよくかくので、砂に触りたがらないのはトイレが汚れていたり、砂の感触が気に入らなかったり、何か嫌な理由があると考えられます。

猫にとって理想的なトイレ環境とは?

猫にとって理想的なトイレ環境とはどんなものでしょうか。

●一般に鉱物タイプの猫砂を好む猫が多いようですが、好みはそれぞれなので、いろいろ試してみて猫が気に入るものを選びましょう。
●市販のトイレは小さめのものが多いですが、トイレの大きさは猫の体長の1.5倍以上が理想です。
●猫は汚れたトイレを嫌うので、いつも清潔なトイレを使えるようトイレの数は猫の頭数+1個をめやすに。
●ドーム型のトイレはニオイや湿気がこもりやすくオープン型のほうが猫には快適ですが、なかにはドーム型のほうが落ち着く猫もいるようです。
●トイレの設置場所は人の出入りが少なく、飼い主さんが猫のトイレ行動をチェックしやすい、リビングの隅などが適しています。

その他、こまめに汚れた砂を取り替え、清潔をキープすることは基本です。

おしっこのチェックポイント

猫は体のしくみ上、あまり水を飲まず濃縮された濃いおしっこをします。そのため尿石ができやすかったり、腎臓への負担も大きく、膀胱炎や尿石症、腎臓病などの泌尿器の病気が多いのが特徴です。一般に健康な猫の排尿回数は1日1〜3回が目安で、色は薄い黄色です。

毎日のおしっこ行動をチェックしていて・・・
●頻繁にトイレに行くのに、なかなかおしっこが出ない。
(まったく出ないときは、直ちに病院へ)
●おしっこをするとき、痛みから鳴く。
●トイレでない場所でおしっこをしてしまう。
(トイレ環境への不満や環境変化などが原因ではない場合)

おしっこの状態が・・・
●色の薄いおしっこを大量にする
●おしっこがピンク色や赤色をしている
●おしっこが白く濁っている
●おしっこにきらきら光るものが混じっている

このような症状が見られたら、できるだけ早く動物病院へ。

うんちのチェックポイント

うんちも体調を表す大事なサイン。一般に健康な猫の排便回数は1日1〜2回、茶色から焦げ茶色のコロンとしたうんちです。次のような異常がないかチェックしましょう。

●軟便だったり、泥状(下痢)
●便が硬くてスムーズに排せつできなかったり、何日も出ない(便秘)
●鮮血便やタール便が出る
●白いゼリーが付着したような粘液便が出る
●脂っぽい白色便が出る
●細い便が出る

よく見られる下痢や便秘でも重い病気が潜んでいることがあるので、2〜3日続くようなら病院に行ったほうが安心です。

元気なときのうんち・おしっこを知っておこう!

排せつの頻度や状態には個体差があります。愛猫の元気なときのうんちとおしっこを把握しておきましょう。異常があったときに気づきやすく、また病院での診断もつきやすくなります。

(監修:石田卓夫先生)